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さて、今回は金利について少しお話したいと思います。
2006年に7月に1999年2月から続いた(途中一旦解除された事もありましたが)0金利政策が解除されました。「住宅ローンの金利があがりそうだぞ!」という事で、あわてて住宅購入を決心された方もいらっしゃるのではないでしょうか。が、しかし、9月に入って20年間固定金利等の長期固定の住宅ローン金利を下げた銀行もありました。「何で0金利が解除されたのに住宅ローン金利が下がったの?」と聞かれることがあり、今回は「0金利解除」について少しお勉強したいと思います。
そもそも「0金利」って何だかわかりますか?すずめの涙程とはいえ、普通預金の金利も0%ではありませんでした。日銀が銀行に貸し付ける金利(中学校の公民で習った「公定歩合」のことですね。最近では「基準貸付金利」といいます)でさえ0%になった事がありませんでした。
じゃあ、0金利って何のことでしょうか?
バブル経済崩壊後、世の中の景気が悪くなり、不良債権等の問題もかかえ、世の中の経済状況はどんどん悪循環(「デフレスパイラル」と呼ばれてました。)へと入っていきました。「これはたいへんだぞ!」という事で、日銀は世の中のお金の量を増やす事とお金の流れをよくすることを考えました。 で、ここで疑問が出てくるのが、何で、0金利政策が解除され、金利が上がってきたのに、長期固定の住宅ローン金利は下がったのでしょうか?
それは、変動金利等の住宅ローンは、この無担保コールレートの影響を受けますが、長期間固定金利の住宅ローンは無担保コールレートより、新発10年物国債の影響を受けるからなのです。
ここでいう、新発10年物国債とは、国が「今、お金貸してね。10年後に返すからさ。」という債券のことを言います。つまり、無担保コールレートが上がって金利は上がったものの、「果たして10年後は物価はどうなんだろう・・・?」という事で、0金利解除前には1.9%だった新発10年物国債が8月末には、1.7%とより逆に0.2%低くなってしまいました。この影響を受け、長期固定の住宅ローン金利を下げた金融機関も出たということなのです。
お金の量を増やす作戦としては、世の中にお金が溢れるよう(どこにお金が溢れていたのかは知りませんが・・。)、銀行が持っている「国債」等を日銀がじゃんじゃん買っていきました。「量的緩和政策」と呼ばれる作戦ですね。
もう一つのお金の流れをよくする方法として金利を低く設定していきました。公定歩合は勿論のこと、銀行間でのお金の貸し借り(無担保コールレート(オーバーナイト物)といいます。)も金利を低くするよう促していました。「えっ?銀行同士でお金の貸し借りするの??」って思う人もいらっしゃるかもしれませんね。身近な例でいうと、みずほ銀行のキャッシュカードを持っている人が三井住友銀行でお金を下ろしたり、逆に三井住友銀行のキャッシュカードを持っている人がみずほ銀行でお金をおろしたりしますよね。つまり日々銀行間でお金の貸し借りをやっていて、毎晩清算してるということなのです。この銀行間同士のお金の貸し借りの金利を1999年の2月に日銀は、「0.15%位がいいんじゃないの?ま、本当は0%でもいいんだけどね」としたことを受け、名づけて「0金利政策」と呼ばれました。
その後、緩やかな景気の回復と共に、日銀は量的緩和政策を2006年5月末にやめ、続いて2006年7月には、「無担保コールレートは、0.25%位がいいんじゃないの?」としたことにより、「0金利政策」の解除となったという事なのです。
・固定金利←新発10年物国債